アルピーヌ放出オコンはどこに行く? 他F1チームへ移籍、それとも……2025年に考えられる選択肢を考察
アウディ
オコンがハースとの契約交渉を急がない理由のひとつが、ザウバーを買収して2026年からF1に新規参入するアウディの存在であることは確かだ。アウディがオコンに興味を持っているのは今に始まったことではない。 しかしアウディは別のターゲットも視野に入れている。それがカルロス・サインツJr.。メルセデスのルイス・ハミルトンが2025年からフェラーリへ移籍することとなったことで退団が決定したサインツJr.を第一候補としているのだ。ただサインツJr.に関しては、ウイリアムズも獲得を目論んでいる。 サインツJr.がどのような選択をするにせよ、2026年に到来する新レギュレーション時代を前に、優勝争いから遠く離れた2チームのどちらかに自身の将来を賭けることになる。サインツJr.は当面の間、いかなる交渉にもオープンな姿勢を取っており、アウディとは1年契約+オプションでの契約を希望している。そうすることで、2025年末にマックス・フェルスタッペンが噂通りレッドブルを去ったり、メルセデスがジョージ・ラッセルとの契約を更新しなかったりした場合、ビッグチームのシートに滑り込むことができるかもしれないのだ。 サインツJr.の事情だけでなく、オコンのモナコでの一件に対しては、アウディF1チームのCEOとなるアンドレアス・ザイドルも良い顔をしていない。ヒュルケンベルグのチームメイト候補はサインツJr.やオコン以外にも存在し、現在キック・ザウバーのドライバーとしてチームに所属するバルテリ・ボッタスや周冠宇のどちらかが残留する可能性も否定できない。 そのためアウディの動向を見守ることは、オコンにとってチャンスよりもリスクの方が大きいと考えられる。
ウイリアムズ
ウイリアムズは先日、アレクサンダー・アルボンと複数年の契約を結んだことを発表。一方でF1参戦2年目を迎えたローガン・サージェントは来季の契約を掴めていない状況だ。 ただ、オコンがウイリアムズに加入する可能性は非常に低い。特にチーム代表のジェームス・ボウルズは、オコンを高く評価している訳ではないようだ。 2020年にオコンがメルセデス候補と有力視しされていた頃、ボウルズ代表はメルセデスで戦略責任者務めていたが、チームはボッタスの残留を決めた。 オコンの経歴を考えれば、まだウイリアムズのドライバー候補リストに残っている可能性は高いが、リストの一番上に名前が載っているとは考えにくい。