”牧野野菜”を体感 北海道の高校生が農業インターンシップに参加【高知】
高知さんさんテレビ
野菜などを育てる生産者が減少傾向にある中、農業を学ぼうと高校生が北の大地から高知にやって来ました。 慣れない手つきで野菜の収穫にチャレンジするのは北海道北見市から来た高校生。彼らが目指すものとは・・・ 北見工業高校1年生・坂口裕基さん: 「家が農家なのと小学校になる前から手伝いとかしていたので。楽しいなって思えたので農業をやろうと思いました」 北見緑陵高校2年・八木沼柊さん: 「(農業用の)トラクターを操縦してカッコいい農家になりたいですね」 そう!北海道の広大な土地で農家になることなんです。彼らは高知市の姉妹都市である北海道北見市の農協や農家などで作る団体が若者に農業の未来の担い手になってほしいと開催した育成事業に参加。7日から高知に来て農園やJAの選果場などを見学しています。 8日は高知市で葉物野菜を栽培する熊澤秀治さんの農業用ハウスを見学。熊澤さんは牧野富太郎博士の指示で収集されたという高知の伝統野菜、通称「牧野野菜」の一種「潮江菜」を育てています。こちらの生徒は潮江菜を手作業で収穫、作業していることに驚いたと言います。 北見緑陵高校2年・梶浦志雄さん: 「葉野菜を全然やったことがないので、全然(栽培方法が)違って難しいなって思いました。北海道の作業は機会だったりするんですけど、(高知は)手作業が多いのでそういうのが難しいかなって思いました」 潮江菜は一度栽培が途切れたものの熊澤さんが2014年から再び植えています。今は高知以外で育てられておらず、生徒たちはこの品種を見ることが初めてで食べたこともないと言います。夕食で熊澤さんが育てた潮江菜の漬物を試食しました。その味は・・・ 北見工業高校1年生・坂口裕基さん: 「おいしいです。ほうれん草に似ているんですけどほうれん草とはちょっと違った部分もありました」 北見緑陵高校2年・八木沼柊さん: 「シャキシャキしてておいしかったです。(自分も)また食べたいなって思わせるような生産者になりたいと思ってます」 高校生も大満足の様子。潮江菜のとりこになっていました。 生産者熊澤さんから未来の農家を担う高校生にアドバイスが送られました。 潮江菜の生産者・熊澤秀治さん: 「君たちが北海道で農業をやるにあたって今までどうだったかって考えることは必要ないと思う。これからどうするかを君らが考えたらいい」 北見市の高校生は10日に北海道に帰り、日本の未来の食卓を支える農家を目指して努力を続けます。
高知さんさんテレビ