“ふるさとの思い出”ジオラマに 神戸大の学生が制作 石川・七尾市
地震で被害を受けた石川県七尾市の御祓地区でふるさとの思い出を残す取り組みです。 18日から、建築を学ぶ学生が地震前の景色を模型で再現するプロジェクトを始めました。 【写真を見る】“ふるさとの思い出”ジオラマに 神戸大の学生が制作 石川・七尾市 学生「でか山があるんがどこですか?」 住民「大町てところで、ここで最終的に集まるところ。この駐車場でデカ山建ててこっちにもってってやっとる。」 七尾市の一本杉通り沿いにあるコミュニティセンターできょうから始まった「記憶の街ワークショップ」 建築を学ぶ神戸大学の学生16人が被災地で取り組む復興支援事業です。 ■地震で失われた町の風景をジオラマで再現 目的は地震で失われた街の景色と住民のふるさとの記憶をジオラマ模型で再現すること。 神戸大学大学院建築学専攻 中岡和貴プロジェクトリーダー 「僕らがネットや地図で確認できる情報はたてもののなまえ程度、地元の方の話を聞くことで記憶や思い出を聞き出すことがこのワークショップの意義です」 学生 「クリーム色どうしようかな、、ちょっと近づけます。」 学生が準備した真っ白な模型に住民たちが記憶をたどりながら色をつけていきます。 さらに建物や場所には思い出など書く「旗」が建てられ、場所と出来事がリンクするような仕掛けも。 住民「残すことが大事」 学生「こういう形にしていたらみんな見れるんで」 住民「そうそう」 ■ジオラマ模型は24日に完成する予定 模型を製作する大学生 安藤陸都さん 「なくなってしまうものが形に残るのもある。街並みをどう継承するか、今いる人の思い出をどう未来の人に承継していくか。それらに生きていくといい。」 ジオラマ模型は、11月24日に完成する予定です。
北陸放送