軽自動車のタイヤでも「無防備な状態で後ろからぶつかった場合は大人であってもそれ相応の負傷」タイヤ脱落事故は12月最多 加害者にならないために…タイヤ交換時の注意点は?
スズキ自販鳥取 スズキアリーナ丸山 片山竜成さん 「工具で締めると力が加わるので分からないんですね。手で締めていくことによって、ゴミがかんでいるとここでひっかかるので」 その後、工具を使って対角線の順番で締めタイヤを接地させたのちに、最後はトルクレンチを使い、ここも対角線の順番で締めていきます。 車にはそれぞれ適正なトルク値があり過剰に締め付けると破断する恐れもあるため、トルクレンチを使うことが重要です。 ちなみに、こんなデータもあります。大型車の場合ですが、脱落した車輪の位置で最も多いのは左の後輪です。一体なぜなのでしょうか? 中国運輸局 鳥取運輸支局大岩克幸 首席陸運技術専門官 「左折時には低速で小回りするということで左リアに負担がかかる。また、右折時には左折時よりも大回り、速度が出た状態で左の後ろに荷重がかかった状態で旋回していく。また、道路は水勾配があって左が低くなっていることによって、左側に常時荷重がかかった状態というのが要因ではないかと考えられています」 また、通常、タイヤのナットは時計回りに締めます。 すると、車の左側では、この向きがタイヤが回る方向と逆方向となるため、車が走っているうちに緩みやすくなるとも言われています。 そのため、たとえ店で交換してもらったとしても日常点検は必ず必要となってきます。 中国運輸局 鳥取運輸支局大岩克幸 首席陸運技術専門官 「交換後の『初期なじみ』は誰がやっても生じる可能性があります。お店の方に頼んだ、だから大丈夫ではなくて、一定走行後の増し締めと日常点検は使用者の方の責任でやっていただきたい」 もし自分が加害者になってしまったら…そうならないためにも「自分は大丈夫」といった過信は禁物です。
山陰放送