入学式中止・授業はオンライン《厳しい環境》乗り越え高知工科大で卒業式「人生で必ず生かされる」【高知】
高知さんさんテレビ
3月18日高知県香美市の高知工科大学で卒業式が行われました。コロナ禍で入学し不安のスタートを切った学生たちですが立派に旅立ちの日を迎えました。 (野村舞) 「きのうの雨で洗われた鮮やかな芝の緑。そして抜けるような青空の下、高知工科大の卒業式が行われています」 高知工科大は新型コロナの感染対策のため2021年から屋外での卒業式を行っていました。評判が良いことから5類に移行して初めてとなる今回の式も青空のもとで執り行われました。 蝶野成臣学長が、晴れ着に身を包んだ大学と大学院の卒業生約620人に言葉を贈りました。 高知工科大学 蝶野成臣 学長 「皆さんは厳しい環境の中に置かれても、自分たちの新しい考えを織り込みながら本学の伝統を紡ぎ、きょう学位を手にしました」 厳しい環境とは“コロナ禍”。2020年4月に入学した大学生は入学式も中止となり、当初は授業がオンラインとなりました。そんな彼らの決意は頼もしいものでした。 経済・マネジメント学群 植村仁さん 「私たちはこれまでにないほど貴重な経験のできた4年間を過ごした世代。この経験は今後の人生において必ず生かされると確信しております」 世の中がオンライン化していく様を目の当たりにした世代。変化を乗り越え社会に羽ばたこうとしています。 卒業生 高知出身(就職は東京) 「自分たちはコロナの代に入学したので不安の多い4年間だったが、無事留年することなく卒業できてよかった」 卒業生 高知出身 「友達の顔が全然覚えられなかったが、マスク外してから覚えられる数は増えたかな」 卒業生からはコロナ禍だからこそ余計に仲間との絆が深まったという声が多く聞かれました。 卒業生 香川出身(就職は香川) 「バレーボール部で仲間たちと戦ったことはいい思い出になりました。人に頼られるような人物になりたい」 卒業生 「春からみんなでがんばるぞー!」 ちなみに工科大でこんな粋な卒業イベントが行われていたのをご存じでしたか? サクラの植樹です。 実は1期生から毎年シダレザクラの木を卒業記念に植えていて、今回が24本目。構内で歴史を刻んでいるのです。 卒業生 佐賀出身(岐阜で就職) 「また戻ってきた時に立派に咲いてくれるといいなと思っています」 誇りをもって新たな一歩を- 入学式はできなかった彼らですが、卒業式後に地域の人も交え美味しいものを食べながら卒業を祝う恒例のパーティーが、今年4年ぶりに再開しました。
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