<高校野球>高野連会長「選手の気持ち配慮し、きょう決断」 センバツ中止
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の臨時運営委員会(委員長=八田英二・日本高校野球連盟会長)が11日、大阪市北区で開かれ、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて大会開催の可否を検討した結果、中止を決定した。八田英二・日本高校野球連盟会長と丸山昌宏・毎日新聞社社長の 記者会見の主な一問一答は次の通り。 【写真特集】センバツ中止決定に涙を見せる球児たち ――今日決断した理由は。 八田英二・日本高校野球連盟会長 延ばしても、今後、感染状況がどうなるか分からない。4日に11日に決断すると申し上げた。もう一度保留という形で数日後まで延ばすこと自体(どうなのか)、選手の気持ちに配慮すれば、今日決断させていただくことが一番いいのではないか。 ――先延ばしする意見はなかったか。 八田会長 いろいろな意見があったが、全員一致で結論に至った。感染対策に関しては不眠不休に近いような努力でかなりいいものができたが、大阪、兵庫の感染者がかなり増えている。感染者が今後増える可能性と、感染者が出た場合にどのような対策を取ればいいのか。感染が起こった場合のパーフェクトな対策を作るのに苦労した。100%のものはできないだろうということで決断した。 ――中止の同調圧力のようなものを感じて、判断に影響したことはないか。 八田会長 独自の判断で中止を決めた。他の所からどうこうは一つもございません。 ――決断が遅かったという声もある。 丸山昌宏・毎日新聞社社長 4日の時点で、あらゆる対策を全部尽くしたかというと、まだやれることはあると。大人の責任として、やらないといけない。我々としてはきちんとやるべきことをやって、その結果を示さないと、頑張ってきた選手の皆さんに対しても説明責任を果たせないと考えた。 ――専門家の先生から万全の対策を取っても開催は難しいという助言だったのか。 丸山社長 選手だけでなく、家族内で感染しているという状況も踏まえて、そうした対策が十分でないという意見もいただいた。総合的に見て、まだ十分ではないという意見と判断した。