「外出自粛だけでは効果不十分」 小池都知事、施設の使用制限が必須と強調
東京都の小池百合子知事は8日、インターネットを活用したライブ配信動画で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには都民の外出自粛だけでなく、施設の使用制限を早急に行う必要があるとの見解を示した。 東京都医師会「感染者増で医療現場持たない」 6週間の外出自粛を提言
小池氏は「東京都医師会、医療関係者、経済の専門家などからも、都の現在の感染状況を踏まえると、外出自粛と施設の使用制限を同時に進めないと新型コロナウイルスの拡大防止には間に合わないという意見をいただいている。クラスターの発生源となる施設の制限などを即刻行うべきという声もある」と述べた。 都では、8日に新たに過去最多となる144人の新規感染者が出た。小池知事は「今も重大局面であることに変わりはない。できるだけ早く、都としての施設制限の基準を作りあげていきたいと思う」と主張。「都民のみなさん、事業者の多くの方々も(施設の)使用制限にご理解いただける可能性が高いものと確信している。経済的な側面から考えてもむしろ早く施設の使用制限に踏み切った方が効果的というご意見もある」と訴えた。 使用制限を要請する施設について都は「国と調整中」としている。9日までに調整を終え、10日には対象施設を発表する予定となっている。