自民・麻生氏「訪米」はトランプ氏側からの要請だった
経済アナリストのジョセフ・クラフトが1月18日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。トランプ前大統領の圧勝でスタートした米共和党の候補者選びについて解説した。
トランプ前大統領、共和党の候補者選びで圧勝スタート
2024年11月に行われるアメリカ大統領選に向けた野党・共和党の候補者選びで、返り咲きを狙うトランプ前大統領がアイオワ州の初戦を圧勝で滑り出した。トランプ前大統領が刑事訴追も追い風に変え、民主党のバイデン大統領に挑む大本命であることを改めて示す結果となった。 飯田)次はニューハンプシャーで、ここで勝ったら決まってしまうのではないかという話もあります。 クラフト)私は現時点でトランプ氏が9割方の指名を確保していると思います。ニューハンプシャー州で1位になれば9分9厘。そして2月24日のサウスカロライナ州、ニッキー・ヘイリー氏の地元ですが、ここで彼女が1位にならないと、その時点で3月5日の「スーパーチューズデー」を待たずに決まる可能性がある。今回、アイオワ州の共和党員集会で圧勝したのは、予想以上に凄まじかったです。アイオワ州には99郡あるのですが、98郡で1位を取っている。いままでの大統領予備選の歴史だと、1位候補と2位候補で最大の差がついたのは12.8ポイントだったのですが、今回は30ポイントの差をつけた。 飯田)圧倒的ですね。
現時点ではトランプ前大統領優勢と言わざるを得ない
クラフト)いろいろな訴追問題やキャラクターの問題を抱えていると言われながら、やはり中部ど真ん中のアイオワ州には、根強くトランプ支持があると確認できました。 飯田)こうなると、「トランプvsバイデンの一騎打ち」という図がほぼ固まってきた。 クラフト)いまバイデン氏は失速しています。確かにこの時点では通常、野党候補が評価されて、与党の現職大統領(の支持率)が低くなる傾向があるし、トランプ氏の人気があると言っても、あくまでも共和党員のなかでの予備選で、本選はそう簡単ではない。特にトランプ氏の弱点としては、女性票がなかなかつかない部分がありますが、バイデン対トランプだと、いま若干トランプ氏が優勢になっています。これからまた本格的に夏以降、7月辺りに両党の正式な指名があって、そこから本選に入っていきます。これから「トランプ優勢」「バイデン優勢」といろいろ変わってくると思いますが、この時点ではバイデン氏が劣勢であると言わざるを得ないですね。