巨人がFAで大山悠輔&甲斐拓也獲りに参戦か 「野球に取り組む姿勢」も高評価に
野村克也氏からの教え
甲斐が尊敬するのが、球界屈指の名捕手で監督としても名将で知られた野村克也氏だ。20年から野村克也氏以来43年ぶりに捕手で背番号「19」を着けている。野村氏の生前に週刊ベースボールの企画で対談したことも。追悼インタビューの際に、こう語っていた。 「野村さんからは本当にたくさんの言葉をいただいて、その言葉から多くのことを学ばせていただいて、一つひとつ、そのすべてが僕の『芯』となっています。印象に残っているものを問われても、選ぶのが難しいほど。先ほども言いましたが、野球以外の部分でもすごく勉強になる部分が多いです。『人間はなぜ生まれてくるのか』。そういったことも本には書いてあったりするのですが、それを受けて、野球選手としての“甲斐拓也”だけではなく、一人の人間としての“甲斐拓也”がつくられてきたと思っています」 「まず“人として”という題から入るんですよね、野村さんは。『人として生まれる』『人として生きる』『人を生かす』。そういったところから勉強になりますし、僕らは野球選手ですけれど、野球だけやっていればいいというわけではない。一社会人として、一人の人間としてといった部分が、まずは大事になると教えてくださいました。もちろん野球に関しても、『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』というように、キャッチャーとして、特に心に残る言葉というのも多いです」 球団の垣根を越えて選手、指導者の人望が厚い大山と甲斐は、FA権を行使してどのような決断を下すか。 写真=BBM
週刊ベースボール