VTuber文化はタイでも注目――日本博イベントで複数企業が出展、現地グループとのコラボも展開
タイの首都・バンコクで9月1日まで開催された「バンコク日本博2024」では、食文化をはじめアニメ、ゲームなどのポップカルチャーが注目を集めた一方で、VTuber関連の展示も複数なされ、活況を見せた。 【画像】VRゴーグルを用いてバーチャル世界で交流するようす(写真5枚) 8月30日から9月1日にかけて開催されたこのイベントは、今年で9年目となるタイ最大級の日本総合展示会。今年もイベントはバンコクの中心地・BTSサイアム駅すぐのサイアム・パラゴンホールにて行われ、開催期間3日間で毎度約13万人を動員し、トラベル・食・コンテンツ・モノ・留学・就職の分野で多数の団体が出展した。 毎回の展示では、アニメやゲームなどのポップカルチャーが注目されているが、近年ではあらたなカルチャーとしてVTuber関連企業の出展が目立つ。そのひとつのABALとラバブルマーケティンググループは、両社協業で「Japan VTuber Greeting」と題された体験ブースを設置した。 このブースでは、MR(複合現実)技術を活用し、タイの参加者と日本のVTuberがリアルタイムで交流する機会が提供されるもので、3日間で累計116名が体験。普段は「2次元」で活動を行うVTuberが、実際に目の前に居るかのようなリアルタイムで、かつ国境を越えてのコミュニケーションということで、貴重な機会になり「会場に参加者が訪れるほどの盛況となりました」という。 一方、国内で「ぶいすぽっ!」などを運営するBrave groupのアジア圏子会社「AStars production」もイベントに参画。東南アジア・タイ語圏向けの男性VTuberユニット「Chrono prince」とRIOT MUSICの「Blitz Wing」所属アーティスト松永依織が、イベントの公式テーマソング『วาดฝัน - 未来を描いて』を歌唱した。 さらに、AStars productionはイベント会場にブースを出展し、Chrono princeのグッズ展示やコラボ記念ポストカードの配布を行った。一部のブースでは同時に、XRやMR技術を活用した展示も行われるなど、多様なポップカルチャーの発信が見受けられる。
オタク総研編集部