「おすすめしたい絵本」にヨシタケシンスケの『メメンとモリ』 “生きるとは?”テーマにしたきっかけ
日テレNEWS NNN
『第16回MOE絵本屋さん大賞2023』(主催:白泉社)が28日に発表されました。1位は柴田ケイコさんによる人気シリーズの最新作『パンどろぼうとほっかほっカー』、2位はヨシタケシンスケさんの『メメンとモリ』、3位は柴田ケイコさんの『パンダのおさじと フライパンダ』です。 【画像】ヨシタケシンスケ 絵本作家デビュー10周年 大切にしていることは「人の意見を聞かない」 『MOE絵本屋さん大賞』とは、月刊MOEが全国の書店の絵本担当者など3000人に聞いた、おすすめしたい絵本30冊を決定する絵本ランキングです。 日テレNEWSは今年6月、ヨシタケシンスケさんにインタビュー。“生きるとは?”をテーマにした自身初となる長編絵本『メメンとモリ』に込めた思いなどを明かしていました。
■“生きるとは?”をテーマにした長編絵本「“生き方の1つの選択肢”を提案できれば」
『メメンとモリ』は、冷静な姉のメメンと情熱家な弟のモリが登場する作品です。メメンが作ったおさらを割ってしまい、クヨクヨしているモリに対して、メメンが「大丈夫よ。またつくればいいんだから」と励ますところから始まる『メメンとモリと ちいさいおさら』など、3つのおはなしで構成されていて、作品を通して「人は何のために生きてるのか?」について考えるきっかけとなる絵本となっています。 ――“生きるとは?”をテーマにした作品を作ったきっかけはなんですか? “メメントモリ”はラテン語の「いつか死ぬことを忘れるな」という言葉なんですけど、ある時にその言葉を思い出して、「メメントモリ」の“ト”の部分をひらがなにしたら二人組みたいになるなと面白いなと思って。そういうタイトルの本があったらどんな話だろうというタイトルから実は始まったんです。最近僕が思っていること、「人って何のために生きているのかな」とか「どうすればもうちょっと楽に日々過ごしているんだろう」みたいなことを、ついつい考える癖があるんですけど、そのタイトルの中で“メメン”と“モリ”と二人に語らせることで、生き方の1つの選択肢というか、こういうふうに考えてみてもおもしろいんじゃないのかなみたいなことが提案できればいいんじゃないかと思って作りました。