災害想定し物資輸送訓練 県と安房の市町(千葉県)
県安房地域振興事務所は26日、災害時を想定し、館山市亀ケ原にある安房地域防災備蓄倉庫からの資機材の輸送と組み立て訓練を行った。県や市町の職員ら約20人が運搬などの手順を確認し、関係機関の連携強化を図った。 災害発生時に、県から各市町に対する物資支援が円滑に行えるよう実施。同事務所をはじめ、県防災対策課、安房管内の市町職員、県が災害協定を締結している県トラック協会と県隊友会の会員が参加した。 訓練では、災害発生後、南房総市が県防災対策課に資機材の支援を要請。同課が県トラック協会に輸送を依頼し、同事務所職員が備蓄倉庫で、エアーテントや簡易トイレ、段ボールベッド、発電機などをトラックに積み込んで、指定避難所となっている同市の富浦体育館まで輸送した。 体育館では、職員らが資機材をトラックから下ろし、組み立ても実践。手順などを確認していた。 同事務所の鈴木勝治次長は「能登半島地震と同様、房総半島の最南端に位置する安房地域でも、大規模災害発生時には孤立してしまう可能性がある。物資の調達や輸送方法、ルートなどの確保に向け、引き続き検討し、地域の災害対応力を強化していきたい」と話していた。