写真：ケータイ Watch

　米Google（グーグル）は、Googleフォトに自然な文章で画像や動画を検索する機能や、生成AIモデル「Gemini」を活用した会話型の「Ask Photos」の早期アクセスを、米国の一部ユーザー向けに公開した。また、ウェイティングリストへの登録も受付している。 ■ 写真や動画を探しやすく 　Googleフォトの新しい検索機能は、「アリスと私が笑っている」、「山に囲まれた湖でカヤック」、「裏庭でエマが絵を描いている」など、写真や動画について、普段、人に説明する時に説明するような表現で検索できる。 　検索結果は、日付または関連性で並び替えできる。この検索機能は、AndroidとiOSの全ての英語ユーザーに展開され、今後数週間でより多くの言語に対応を予定している。 ■ 「Ask Photos」 　このほかGoogleは、「Google Labs」の機能として、米国の一部ユーザー向けに「Ask Photos」を提供開始した。 　「Ask Photos」では、Googleの生成AI「Gemini」を活用して、ユーザーのフォトギャラリーに含まれるコンテクストを理解して、ユーザーが目的の写真や動画を見つけるのを手助けする。 　たとえば、次回のキャンプ旅行を計画している際に、お気に入りの場所にまた行きたいと考えたら「前回、ヨセミテ国立公園に行った時はどこでキャンプしたっけ？」と尋ねられる。あるいは、レストランで同じ料理を注文した時には「スタンレーのホテルで何を食べたっけ？」と尋ねる。 　Googleの公開するデモでは、該当する写真が複数表示され、それらをスワイプして目的の写真を見つけられる。 　「Ask Photos」は、キャンプ道具を持って写真を撮影した場所や、レストランの写真でテーブルに置かれている料理など、質問の意図を汲み取って答えを教えてくれるという。また、「Ask Photos」は会話形式のため、1回目の質問ですぐに正しい答えが得られない場合は、詳細な手がかりなどを提供し、正しい答えが得られる。 　Googleは、「Ask Photos」のリリースにあたり、GoogleのAI原則と安全ポリシーに基づいた責任あるアプローチをとっているという。これまでと同様に、Googleフォトに保存されたデータが広告に使用されることはなく、業界をリードする強固なセキュリティ対策が施されている。「Ask Photos」の改善に役立てるために、クエリーの内容を人間が確認することはあるが、Googleアカウントとは切り離して確認を行う。