国土交通省関連サイトのドメインを不正流用…タイのオンラインカジノに誘導か
国土交通省が2015年度に使ったウェブサイトのドメイン(インターネット上の住所)が、第三者のサイトに使われていたことが同省などへの取材でわかった。タイのオンラインカジノにつながる広告サイトなどに流用されていたとみられ、同省は不正利用できないよう対処したという。
流用されていたのは、同省が15年度に実施した「大都市交通センサス」の調査で、アンケート回答用に開設したサイトの「daitoshi.mlit.go.jp」というドメイン。調査終了後はサイトを使っていなかったが、昨年11月、内閣官房の内閣サイバーセキュリティセンターからの指摘で流用が判明した。
読売新聞の取材では、総務省、厚生労働省、文部科学省の関連サイトでも、第三者が不正利用できる状態になっていた。政府機関のドメインを管理するデジタル庁によると、サイト閉鎖時に必要な対策が取られていなかったという。同庁は「全府省庁に対し、必要な対策が取られているかの状況確認と、対策の実施を要請する」としている。