【名古屋場所新番付1】大の里がスピード2位タイの新関脇、霧島は関脇に陥落/三役以上編
日本相撲協会は1日、大相撲名古屋場所(14日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。 横綱は、在位18場所目となる照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が今場所も一人横綱として東に就いた。一人横綱は番付上で16場所連続。3場所連続休場明けとなった1月の初場所は13勝2敗で9度目の優勝を果たしたが、3月の春場所は腰痛で途中休場。5月の夏場所も2日目から休場と、横綱在位17場所で皆勤は7場所と苦戦が続いている。3場所ぶり節目の10度目優勝を果たせるか注目される。 大関陣は、霧島(28=音羽山)が関脇に陥落したため1人減で3人の顔ぶれ。先場所、優勝次点の琴桜(26=佐渡ケ嶽)が東、豊昇龍(25=立浪)が西、そして9度目のカド番で迎える貴景勝(27=常盤山)が西の序列2番目に位置する。 関脇は、先場所は西の阿炎(30=錣山)が東へ。先場所、初優勝を飾り小結から昇進した大の里(24=二所ノ関)が西の位置で新関脇の座をものにした。新関脇は昨年秋場所の琴ノ若(現琴桜)以来で、二所ノ関部屋からは現師匠(元横綱稀勢の里)の部屋創設後は初めて。石川県出身では01年春場所の栃乃洋以来、戦後5人目で、日体大からは16年初場所の嘉風以来、3人目の新関脇。幕下付け出しデビューから所要7場所での新関脇は、昭和以降2位タイのスピード昇進となった(1位は逸ノ城の5場所で、所要7場所は武双山と並ぶ2位)。前述の霧島が東の序列2番目に位置することになった。 小結は、東が昨年春場所以来の復帰となった大栄翔(30=追手風、三役復帰は今年の春場所以来)。西には新三役として平戸海(24=境川)が就いた。境川部屋からは、現師匠(元小結両国)の部屋創設後では、12年名古屋場所の妙義龍以来、4人目。長崎県出身では、01年初場所の隆乃若以来、戦後7人目の新小結誕生となった。 大相撲名古屋場所は、12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。