「僕には直球しかありませんから」大谷翔平に打たれた菊池雄星が、それでも満足していた理由…MLBでも“ツーシームを使わない”鉄人の自信
「僕は力で行ってなんぼなんで」
とは言うものの、直球で生きていける確信もあった。それは98マイルの直球だ。日本時代にも21年のマリナーズ時代にも計測したという事実が彼を支えた。 「98マイルが1球投げられるということは、100球投げられると僕は思っているんです。あとは確率の問題。日本の時も97.8マイルが何回か出たんです。平均はそこに行ってないけど、まずはそこを意識することが大事だと思った。95マイルしか投げたことがない人に98マイルを投げろと言っているわけじゃない。1回でもあるならば、あとは再現性の問題です。メジャー1年目は6勝できているわけだから、あとは確率の問題だった。0勝じゃないんで。それをあげるためにどうしようと考え続けた」 頑固であり、愚直。そして、自分の可能性を信じ、あきらめない。菊池にはそんな強さがある。彼は力強く言った。 「中4日の登板は1年を通して問題なくできるでしょう。体力には自信がありますから。登板後も身体はまったく痛くならないです。筋肉痛もないです。強いて言えば、背中の張りには気を遣っています。投げるということは肩がぶっ飛ぶわけですよ。それを背中で止めているので、背中はブレーキ。僕は力で行ってなんぼなんで。1マイル球速が落ちるのは致命的なんで。そこは徹底的にケアしています」 中4日で1年間を投げ続ける「パワー投手・菊池雄星」の勇姿をこれからも期待したい。
(「メジャーリーグPRESS」笹田幸嗣 = 文)
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