『4年待っても歯が生えず発覚…』小学生の永久歯を抜く医療ミス 抜かれたのは「左の犬歯」1本 あごの成長見ながら治療方針を今後決める 兵庫・尼崎総合医療センター
兵庫県は尼崎市にある「尼崎総合医療センター」で、手術で誤って10歳未満の小学生の永久歯を抜く医療ミスがあったと発表しました。 県によりますと、2019年3月、尼崎市にある「尼崎総合医療センター」を受診していた当時10歳未満の小学生が通常よりも多く生えた歯(埋伏過剰歯)を抜くための手術を受けた際、担当医が誤って「永久歯」を抜いたということです。 誤って抜かれたのは「左の犬歯」1本で、歯を抜いてから4年が経過しても永久歯が生えてこないことから、小学生がかかりつけの歯科医を受診、去年3月に改めて検査したところ、誤って抜歯していたことが発覚したということです。 小学生には現在、痛みや食事摂取の影響はないということですが、あごの成長を見ながら今後の治療方針を決めるということです。 また、県は姫路市にある「はりま姫路総合医療センター」で、30代男性が今年1月、折れた骨盤の手術を受けた後に、病院側が適切な処置を行わなかったことで膝の外側が圧迫され続け、男性の左足に今も麻痺が残っているということです。 杉村和朗県病院事業管理者は「県立病院として、安全な医療の提供に努める中で、このような事案が発生したことについて、大変申し訳なく思っております。安心できる県立病院の実現のため、今後より一層、医療安全対策の取組みを進め、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。