6代目中村時蔵、襲名披露が大盛況「芸道に精進する覚悟でございます」仁左衛門は「歌舞伎界を背負って立つ女形さんに」とエール
「六月大歌舞伎」(24日・千秋楽)が1日、東京・歌舞伎座で初日を迎え、中村梅枝改め6代目中村時蔵が昼の部の襲名披露狂言「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)三笠山御殿」に出演した。 新時蔵は、父の5代目時蔵、祖父の4代目時蔵も襲名披露で演じた女形屈指の大役・お三輪を初役で勤めた。豆腐買おむら役の片岡仁左衛門が劇中口上で「6代目さんは古風な芸風の持ち主でございまして、すてきな女形さんでございます。ゆくゆくは歌舞伎界を背負って立つ女形さんになられると思います」と紹介。時蔵が「芸道に精進する覚悟でございます」と決意を述べると、場内は万雷の拍手に包まれた。 時蔵の長男・小川大晴は8歳にして5代目中村梅枝として初舞台を踏んだ。仁左衛門が「芝居好きということに関しては、親子3代の中で一番かもしれません。立派な役者になれますように、温かく見守ってください」と観客に呼びかけ、梅枝は「中村梅枝でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます」と元気にあいさつした。
報知新聞社