収穫されたサツマイモ＝最上町富沢

　最上町富沢の日帰り入浴施設「赤倉ゆけむり館」近くの畑でサツマイモ「シルクスイート」の収穫が始まった。収穫後、天日で干すなどし、10月下旬から施設内の産直ゆけむりで生芋や焼き芋、冷凍焼き芋として販売される。 　シルクスイートは甘みが特徴。数年前から同産直の生産者が地元の新庄北高最上校、大堀保育所、あたごこども園などと協力して育てている。今年は6月に苗を植えた。7月下旬の豪雨で畑が数十センチ冠水したが、病気などの影響はなく、上々の出来栄えという。今月3日には、同校の1年生約10人が数百キロ分を収穫した。参加した加藤諒馬さん（16）は「大きく育ってくれて良かった」と喜んだ。 　収穫は今月中旬まで続く見通しで今季の収量は約2トンを見込む。天日干しに加え、同施設内の貯蔵室で数週間熟成させる。スティックケーキなどの土産品にも使われる。同産直の高橋誠代表（67）は「一度寝かすことで甘みが増す。たくさんの人に味わってほしい」とアピールする。