ピケオーが返上した王座をかけ4選手で王座決定トーナメント。前戦でK-1出場の璃久「一番練習した奴が勝つ」【Krush】
8月18日の後楽園ホール大会で決勝
「Krush.161」(5月26日、東京・後楽園ホール)の第1弾カード発表会見が4月17日、都内で開催された。 今大会では前王者ジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike’s Gym)の王座返上に伴い開催される「第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」準決勝2試合が行われる。勝者2名は8月18日の後楽園ホール大会で決勝を戦う。 準決勝の第1試合は森田奈男樹(エイワスポーツジム)vs 小田尋久(TEA3K)、第2試合は藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs 璃久(HIGHSPEED GYM)の組み合わせ。 今回の王座決定トーナメントについてKrushの宮田充プロデューサーは「ピケオー選手が昨年7月にK-1に出る前の5月に王座返上。それから1年空位だった。空位にしておくのもよくないし、3月20日の代々木で『-70㎏世界最強決定トーナメント』を行った結果、和島大海、中島玲、璃久の日本人3選手が惜しくも1回戦で敗れてしまった。そんな中、この中では小田選手が12月にフランスで試合をしたりと海外からの試合のオファーも多く来ている。K-1グループとして“これだ”という選手を育成しなければいけない。空位ではなく“Krushのトップはこの選手”というように選手を競り合わせていかないといけない」などと説明した。
小田はマッスル自慢もその詳細は「言わないです」
小田は昨年2月にK-1グループに初参戦し夜叉猿、山崎陽一を相手に2連勝。ここまでのプロ戦績は7戦6勝(3KO)1敗の現在21歳。「トーナメントの中で自分が一番若く、一番乗りに乗っている選手だと思うので、ここでしっかり勝ってベルトを巻きたい」と語った。相手の印象については「森田選手は強いと思うが、勝っている相手がそこまで強くないかなと思っている。僕はマッスルなので、自分の筋肉とパワーとフィジカルで勝っていけると思っている」とフィジカルの強さへの自信を見せた。 他の3人に負けないところとして「マッスルです」と胸を張る小田だが、ウェイトで何kg挙げるかを問われると、お笑いコンビ「紅しょうが」の稲田美紀のひな壇芸を思い出させる「言わないです」「秘密です」と頑なに質問をかわし、そのマッスル度はベールに包まれたままとなった。 対する森田は2021年6月のKrushでプロデビューを飾ると一気に4連勝。この中には今回のトーナメントに出場する藤村からのKO勝ちも。その勢いを駆って2022年12月3日のK-1大阪大会でK-1初参戦を果たし“ムエタイの生ける伝説”ジョムトーン・ストライカージムと対戦するも無念の敗退。その後、山崎陽一とアリヤン・モハマディに勝利したが、その間には璃久にKO負けを喫している。「Krushに3年前に初出場させていただいてからずっと狙っていたベルト。このベルトに対する思いは強いので、ここでしっかり勝って王者になりたい」とベルトへの思いを明かした。小田の印象については「試合を何度か見たが、戦い方が空手。空手でも自分のほうが実績を残してきて、経験の差もある。その重みというか自分の良さをしっかり出して勝ちたい」と空手の実績で勝るプライドをちらり。