『きのう何食べた』が描く、歳を重ねて気づく“本当の幸せ”とは?ケンジ (内野聖陽)のように生きたい、そしてシロさん(西島秀俊)に愛されたい!
現在放送中のドラマ『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系/以下『なに食べ』)を観ると、毎回思うことがあります。ケンジ(内野聖陽)のように生きたい。そして、シロさん(西島秀俊)みたいな人に愛されたい……と。 【写真】うれしそうに猫を抱っこする西島秀俊が尊すぎる…!『何食べ』オフショット(ほか写真多数) 本作のあらすじ:2LDKのマンションで同居する料理上手で几帳面な弁護士・シロさんと、その恋人で人当たりのいい美容師・ケンジ。アラフィフに突入したゲイカップルのほろ苦くてあたたかな日常を、リアルに描いていく。
『なに食べ』の魅力はシロさん&ケンジのキャラクター
本作のいちばんの魅力は、やはりシロさんとケンジのキャラクターだと思います。 シロさんは、ちょっぴりクールに見えるけれど、実は誰よりもケンジのことを考えてくれている。そして、ピンポイントで“刺さる”言葉を投げかけてくれるんです。 ケンジが、アラフィフに突入したことを認めたくなくて、誕生日のお祝いを拒んだときには「パートナーが大きな病気もケガもなく、無事にひとつ歳を取ったんだよ。めでたいことのなにが悪い」と歳を重ねることの喜びを諭してくれる。 また、「うちの両親から、ケンジにって」とお土産のイチゴを渡したときにも、「別に、そんなんでうちの親のこと許さなくていいぞ」と言ってあげていました(2021年公開の劇場版で、シロさんの両親はケンジに「もう会いたくない」宣言をしています)。 こういうところが、本当に素敵なんですよね。ケンジは分かりやすい性格をしているけれど、気遣い屋なところがあるので、大っぴらに他人を卑下することは言えない。ましてや、相手は愛する人の両親です。心のなかでは、「あんなことを言っておいて、イチゴをもらったくらいでその傷は消えませんよ!」なんて思っているかもしれないけれど、口には出せない。もしくは、ネガティブなことを考えてしまう自分に葛藤しているかもしれない。そんなケンジの気持ちを察して、言葉をかけてくれるシロさん。なんて素敵なパートナーなんだ! こんな人に愛されたい……と思いました。 ただ、シロさんのような人に愛されるには、ケンジのようにならなければいけないわけで……。 ケンジも、本当に魅力的なキャラなんですよね。うれしいときには思い切り笑って、しっかり愛を伝える。回りくどいことや駆け引きはしない。一緒にいるだけで明るくなれる太陽のような人っていますよね。ケンジは、まさにそういうタイプ。ケンジといると、みんな優しくなれるんです。そして、愛をまっすぐに注いであげたいと思わせる不思議な魅力を纏っている。わたしもいち早く、ケンジマインドを手に入れたい!