双子妊娠の台湾人女性、1子流産も111日後に残る1子出産
(台北中央社)台北市のキャセイ(国泰)綜合医院は23日、双子を妊娠していた今年40歳の女性が、1子を流産したものの、111日後に残る1子を出産したと発表した。双子の分娩(ぶんべん)間隔では台湾過去最長だとしている。 この日病院が開いた記者会見で女性は、妊娠19週目で破水し、20週目に1子を流産したと説明。悲しみの中でも残る1子を守るため、強力な抗生物質の投与と子宮頸管(けいかん)の縫合手術を受け、残る1子を今年10月10日に出産したと語った。 女性を担当した病院関係者によると、双子が1日を超える間隔を空けて分娩されるのは世界でも82例しか確認されていない。今回の事例では双子が二卵性だったことから胎盤とへその緒が独立しており、互いに影響することがなかったという。 この関係者は、高齢で双子を妊娠した場合、早産による胎児の命の危険や長期合併症の発症リスクを低減させるため、16~24週目に子宮頸管長の計測や、妊婦健診を密に受けるよう呼びかけた。 (陳婕翎/編集:齊藤啓介)