中馬と街道文化 伊那谷地名講座開く【長野県飯田市】
「第27回伊那谷地名講座」が25日、長野県飯田市追手町の市立中央図書館であった。44人が参加。伊那谷地名研究会事務局長で上郷史学会会長の中島正韶さん(82)が講師を務め、「飯田町北隣りの街道文化と地名 中馬道が今も生活道として残る上黒田」をテーマに話をした。 同講座は、同館と伊那谷地名研究会が共催して年2回ほど行っている。 この日は江戸時代に荷物を運んだ馬「中馬」と、中馬が行き来した「中馬街道」について取り上げた。中島さんは、中馬の発生や飯田との関係を説明。上郷黒田地区に現在も生活道として残る中馬道を写真でたどった。 中島さんは「江戸中期には飯田に多彩な文化が入ってきており、それを運んできたのは中馬。中馬がどんな影響を与えたか、改めて掘り下げてみるのもいいかもしれない」と呼び掛けていた。 伊那谷地名研究会の岡田正彦副会長(82)は多数の参加に感謝し「中馬街道についてこれまで4回取り上げているので、今後も連続的にテーマとして開催していきたい」と話していた。