9月の国際線、好調も伸び鈍化=IATA旅客実績
IATA(国際航空運送協会)の2024年9月世界旅客輸送実績によると、国際線と国内線の合計は、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)が前年同月比5.8%増、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)が7.1%増となった。ロードファクター(座席利用率、L/F)は1.0ポイント上昇の83.6%だった。国際線は堅調だったものの、2ケタの伸びで好調だった前月(8月)からは鈍化した。 【写真】9月に就航した大谷選手を描いたJALの特別塗装機 対象は日本を含むアジア太平洋と、欧州、北米、中東、中南米、アフリカの6地域で、航空会社の国籍を基準に調査。国際線と国内線の合計を地域別で見ると、アジア太平洋地域はASKが8.0%増、RPKが12.4%増で、L/Fは3.2ポイント上昇の83.1%だった。 L/Fはアジア太平洋のほか、欧州とアフリカで前年同月を上回った。欧州は0.3ポイント上昇の86.5%、北米が0.9ポイント低下の82.4%、中東が前年同月並みの81.4%、中南米が0.3ポイント低下の83.4%、アフリカが3.6ポイント上昇の76.5%だった。 ASKとRPKは、6地域すべてで増加した。
Yusuke KOHASE