ウルトラマンのラー油「ウルトラー油」が大人気
宮城県仙台市の会社が販売している、ウルトラマンのキャラクターが描かれた食べるラー油「ウルトラー油」が、発売から1カ月半で1500個を売り上げる人気商品となっている。ウルトラセブンとメトロン星人が描かれた商品で、売上の一部は円谷プロの「ウルトラマン基金」として東日本大震災の被災地などに寄付される。 「ウルトラー油」は、ウルトラマンを制作した円谷プロと、仙台で人気の食べるラー油「なかむラー油」のコラボ商品。「ウルトラマン基金」の公式HPでは、「にんにくたっぷりの『ウルトラー油』で宇宙の侵略者に備えてエネルギーを蓄えよう!」と紹介されている。
「なかむラー油」は、仙台市の会社「コンストラクト・モーメント」が製造・販売する人気商品。その原型は、中村圭祐社長(32)の父・光伸さんが2009年から家庭で自作していた、ニンニクとネギ入りのシンプルな食べるラー油だ。2011年に中村社長が仙台市に飲食店を開店した際、「冷奴 親父の手作りラー油がけ」のメニューで提供したところ人気を呼び、客から販売を希望する声が殺到。商品化に踏み切り、現在は仙台市内に工場を設けて製造している。
「ウルトラー油」誕生のきっかけは今年6月。中村社長が飲食店の開店4周年祝いに受け取ったお酒に、ウルトラマンのキャラクターがデザインされていた。「子どものころにビデオで何回も見ていた」と話すほどウルトラマンの大ファンだった中村社長。そのお酒の売上の一部が「ウルトラマン基金」として東日本大震災の被災地へ支援金として贈られていることを知り、「なかむラー油」でも同じ取り組みができるのではないかと考えた。 「父方の実家が沿岸部の宮城県石巻市にあり、被災地支援も同時にできると考えた」と話す中村社長はさっそく円谷プロへ連絡を入れ、同社を訪問。円谷プロの公認を受け、10月1日から「ウルトラー油」の販売を開始した。商品は、幅広い年代のウルトラマンファンから注文が相次ぐほどの人気となった。 「ウルトラー油」は仙台市青葉区の飲食店「肴処やおよろず」のほか、円谷プロ公式オンラインショップやコンストラクト・モーメントのオンラインショップでも購入可能。黒いラベルは、「肴処やおよろず」の限定商品。1個税込み777円。 (若柳誉美/THE EAST TIMES)