ひとり一皿注文しないのはマナー違反? 人気店シェフの“少食すぎる”客への不満投稿に賛否両論
チープな注文しかしないのは「マナー違反」なのか?
同紙によれば、飲食業階は近年「新規レストランの約60%が初年度で閉店する」という厳しい状況にある。 背景には、インフレによる食材費の高騰や運営コストの増加などがあり、多くの経営者が経済的圧力を感じている。 ただ、経済的圧力を感じているのは、外食をする人たちのほうも同じだ。 「その店でお金を使っている以上、(たとえそれが少額だとしても)気にしていない人たちは多い」と、業界に詳しい専門家は述べている。 英国西部のブリストルにあるファーム・トゥ・テーブルのレストラン「ウィルソンズ」のシェフ、ジャン・オストルも、コーコランの不満に共感を寄せている。 「時々(前菜なしに)メインだけを注文する人がいる」が、こうした平均よりも少ない注文をする客が増えると、客単価が下がり収益予測が困難になると同紙に語っている。 「問題は、人々は外に出てたまにはリッチな気分になりたいのに、それをする余裕がないことでしょう」 はたして、チープな注文しかしないのはマナー違反なのだろうか? この議論は、現代の外食文化における飲食業界の課題と、その顧客の行動との間の緊張関係を浮き彫りにしていることを同紙は強調している。
COURRiER Japon