ゴールはオフサイドで無効

試合後に不満をぶちまけたマスチェラーノ監督。（C）Getty Images

　敗戦に怒り心頭だ。 　パリ五輪で優勝候補に挙げられるアルゼンチンは現地７月24日、グループステージ第１戦でモロッコと対戦し、１－２で敗れた。 【厳選ショット】56年ぶりのメダル目指すパリ五輪は白星スタート！大量５得点で南米王者を圧倒！｜パリ五輪GS第１節 U-23日本５－０U-23パラグアイ 　一時は“２－２”のドロー決着かと思われた。アルゼンチンは１－２の１点ビハインドで迎えた90＋16分、クリスティアン・メディナがネットを揺らし、歓喜にわく。 　これで試合終了――ではなかった。スタンドからモロッコのユニホームを着たファンがなだれ込むなど、ピッチ上は大混乱に。試合は中断され、２時間後に無観客で試合が再開。しかも、VARチェックの末にアルゼンチンの同点弾はオフサイドで無効になり、３分間プレーした後、モロッコの２－１での勝利が確定した。 　この結果にアルゼンチンのハビエル・マスチェラーノ監督は「私たちの住居は侵入され、多くのものが盗まれた」と憤る。オランダメディア『Voetbal International』などが伝えている。 「フィールドが襲撃され、爆竹が私たちに投げ込まれた。スコアは２－２だと言われているが、VARについては一切言及されていない」 　指揮官は「まったく残念なことだ」と嘆き、こう続ける。 「彼らは安全上の理由から試合が延期されたと言った。この大会はオリンピックで、近所の大会ではない。フィールドに人が入って、試合は７回中断された。好かれたいとは思わないが、嘲笑されたくない。そして、それが今起こった。こんなサーカスは人生で見たことがない」 　前代未聞の事態でまさかの黒星発進。40歳のアルゼンチン人はまったく納得がいっていない様子だ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部