【高校野球】明桜の田中唯士が4回7奪三振無失点…東北大会王手…春季秋田県大会
◇高校野球秋田県大会 準々決勝 明桜9-2本荘=7回コールド=(22日・さきがけ八橋) 4県で準々決勝が行われ、勝利校が東北大会(6月14~18日・宮城)出場に王手をかけた。秋田は明桜が9―2の7回コールドで本荘を破った。 左翼手が本職の明桜・田中唯士(3年)が先発し、4回7奪三振無失点の好投。1年冬の自主練でキャッチボールをしているところ、球の良さを輿石重弘監督(61)に褒められてから投手に挑戦してきた。最速144キロの直球を決め球に打者を翻弄(ほんろう)。「しっかり真っすぐで押せて、変化球でカウントを取れた」と胸を張った。 打撃では4番を務めている。3―0の2回2死一、三塁の好機では外角のスライダーを捉えて左翼線に適時二塁打を放った。「自分の仕事はランナーをかえすところ。しっかりできて良かった」。投打でチームをけん引し、チームに勢いをもたらした。 一戦一戦を決勝戦のつもりで戦ってきたチームは準決勝(25日)で秋田南と対戦する。今季リーグ戦や練習試合で4戦4勝してる相手。「しっかり自分が4番の仕事をして、点を取りたい」。慢心せずに挑み、3年連続24度目の東北大会出場を決める。 (山崎 賢人) 〇…横手清陵学院は鹿角に14―1の6回コールドで勝利。4番・石橋玲央三塁手(3年)が3打数3安打3打点の猛打で勝利に貢献した。大会前には「タイミングも早く、選球眼もなかった」と調子が上がりきらなかったが「みんなからアドバイスを受けて、今はボールが結構見えている」と手応え。準決勝(25日)の秋田商戦に向けて「一つ一つのプレーを丁寧にする自分たちの野球をしっかりやりたい」と同校初の東北大会進出に向けて闘志を燃やした。
報知新聞社