清水港、1.4万TEU型船受け入れへ。大型化に対応
【中部】静岡県の清水港管理局は6日、同港の新興津コンテナターミナル(CT)で今春から1万4000TEU型のコンテナ船(全長約365メートル)の受け入れが可能になると発表した。世界的なコンテナ船の大型化に対応する。 新興津CTはこれまで1万TEU型までを受け入れてきた。世界的にコンテナ船の大型化が進展する中、基幹航路の本船が寄港する同CTでも早期の対応が課題となっていた。 そこで昨年8月に「新興津コンテナターミナル調査委員会(大型船対応)」を設置。1万4000TEU型の入出港の安全性について関係者で検証を進めてきた。1月25日に開かれた第3回委員会で審議し、航行安全対策が了承されたことで、運用基準の下で受け入れが可能となった。 清水港新興津CTは水深15メートル・延長700メートルの耐震強化岸壁、6基のガントリークレーンを備える。このうち1基は23列対応で、2020年に供用開始した。船舶大型化への対応、混雑解消を目指し、岸壁200メートル延伸工事も進められている。 航路は北米、欧州、東南アジアが中心。オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)などが参画するザ・アライアンス(TA)の日本発着欧州・北米西岸サービス「FP1」が寄港している。
日本海事新聞社