小夜のボーイフレンド・サム役俳優、プロレス界から異例の朝ドラ抜擢「ごはんをよく食べる、真面目なナイスガイ」
昭和21年1月。終戦から5カ月が経ち、徐々にエンタテインメントの需要も増え始め、スズ子(趣里)たちは連日の興行で忙しい。1月12日に放送された『ブギウギ』(NHK)第71話では、ほかのステージの依頼も増えはじめた学団員たちが自由に仕事ができるように、スズ子は「福来スズ子とその楽団」の解散を申し出た。 【写真】米兵のサムと逢瀬を重ねる小夜 それを聞いて、小夜(富田望生)は付き人を辞めたいとスズ子に言い出す。どうやら、闇市で仲良くなったサム(ジャック・ケネディ)とのことも関係していそうだ。今週・第15週「ワテらはもう自由や」から登場しているサムと、演じるジャック・ケネディについて、また小夜とサムの今後について、制作統括の福岡利武さんに聞いた。 ■「ご飯をたくさん食べる、謙虚で真面目」 サム役のジャック・ケネディについて、福岡さんは「『柳ケ瀬プロレス』という団体に所属するプロレスラーの方で、オーディションに来ていただいたいろんなジャンルの方々のなかにいらっしゃいました。まだ演技経験こそないものの、英語混じりの日本語も含めて、すごく味があった」と振りかえる。 また「プロレスラーの宣材写真は怖そうな感じですけれど、話してみるととてもやさしいナイスガイ。ご飯をたくさん食べるのと(笑)、謙虚で真面目なところが印象的です。彼から滲み出すやさしさが、サムという役にもしっかりと出ていて、とても面白くなっていると思います」と絶賛した。 さらに、小夜とサムのエピソードの今後の展開については、「楽団が解散すると聞いて、小夜も心中複雑だと思うんですね。『自分はこれからどうすればいいのか』というところで、実はとても悩んでいる。そんなときにひょんなことからサムと出会って、自分の居場所を見つけていく。小夜とサムのシーンは、お2人のお芝居のおかげでとてもコミカルで、自然に見えているのではないしょうか」と説明した。 苦労人の小夜には幸せになってほしいところ。今後の展開が楽しみだ。 取材・文/佐野華英