梅雨の時期を前に2次災害防止へ 地震の地滑り箇所を警察や県職員らが合同パトロール
本格的な梅雨時期を前に、能登半島地震で地滑りが発生した危険な箇所を確認します。石川県輪島市内では6日応急的な対策工事が行われた場所を警察や県職員らが点検する合同パトロールが行われました。 【写真を見る】梅雨の時期を前に2次災害防止へ 地震の地滑り箇所を警察や県職員らが合同パトロール およそ60メートルの高さから住宅に覆いかぶさった大量の土砂。輪島市三井町では地震により地すべりが発生し住宅1棟が押しつぶされる被害が出ました。 道を塞いでいた土砂は取り除かれ、今は片側交互通行が可能に。現場周辺では2次被害を防ぐため、大型の土のうが道路沿いに積まれているほか、溜まった雨水を抜くためのボーリング作業も施されています。 記者リポート「こちらの土砂崩れの現場は応急的な対策がとられています。地滑りが発生した場合に住民に知らせるためのサイレンが設置されています」 職員の説明「(地滑りが起きて)私どもと調査を受注しているコンサルタントに自動でメール配信される。地区の住民の人にはサイレンが鳴る」 パトロールでは市の職員や警察、消防に加え、長年土砂災害を防ぐ砂防に携わってきた専門家らも参加し、これから迎える梅雨の時期に向け安全対策が十分かどうか、さまざまな視点から確認しました。 県奥能登土木総合事務所・小嶋孝和 河川砂防課長「通常よりも地震の影響で斜面に不安定な土塊が残ってるだとか、亀裂があるだとか、普段よりもちょっと危険である状況であることは間違いないので、そういった面では出水季前、雨が降る前にこういった皆さんの視点でいろんな意見をいただいて対策するっていうのは非常に大事だと思う」 地震による爪痕が残ったまま迎える被災地の梅雨。2次災害を防ぐため日々の点検が重要な時期を迎えます。
北陸放送