あの“勝ち点100”を稼いだモウリーニョ・レアルに負けぬペース ベンゼマが抜けたとは思えぬ現レアルの強さ
アンチェロッティの下で粘り強い集団に
ついにレアル・マドリードが単独首位に浮上した。 今季はジローナとの激しい首位争いが展開されているが、レアルは1日にヘタフェを2-0で撃破。22試合を消化した時点で勝ち点57を稼いでおり、2位ジローナに1ポイント差をつけての首位だ。 スペイン『as』が驚くのは、勝ち点を稼ぐペースだ。ここまで18勝3分1敗と安定した結果を残しており、ここまでの22試合に文句はつけられない。 比較対象に挙げられたのは、ジョゼ・モウリーニョの下で勝ち点100を稼ぎ出して優勝した2011-12シーズンだ。当時はリーグ戦だけで121ゴールを奪う圧倒的な破壊力で頂点に立っているのだが、当時は22試合消化時点の成績が19勝1分2敗で勝ち点58となっている。今季のペースは当時に負けないものなのだ。 昨夏にはFWカリム・ベンゼマが退団し、今のレアルは当時のモウリーニョ体制時ほどの破壊力は備えていない。当時はクリスティアーノ・ロナウドがシーズン全体で60ゴール、ベンゼマが32ゴール、ゴンサロ・イグアインが26ゴール、ホセ・カジェホンが13ゴール、カカーが8ゴール、アンヘル・ディ・マリアとメスト・エジルが7ゴールを挙げるなど、攻撃ですべてをねじ伏せることができた。 今季は当時に比べると危ないゲーム展開も目立つ。相手に先制を許すケースも珍しくないが、とにかく粘り強い。カルロ・アンチェロッティの下で負けにくいチームに仕上がっていて、堅実に勝ち点を稼いでいる。当時とは種類の異なる強さがあり、今のチームも特別なレベルにあると言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部