中山雄太「まだ海外でやりたい」 今季でイングランド2部退団…新天地は未定 左膝のケガは回復
DF中山雄太(イングランド2部・ハダースフィールド)が25日、千葉県野田市内で「サッカー×食×感謝」がテーマのイベントに参加し、子どもたち約100人と交流した。 カタールW杯メンバーに選出された2日後の22年11月、右アキレス腱を断裂して無念の辞退。昨年10月に代表復帰したが、今年3月に左膝側副じん帯の損傷で離脱した。復帰がかなわないまま、ハダースフィールドは3部に降格。中山は2シーズン在籍したクラブを今季限りで退団することが発表された。 中山は「2年間、イギリスに渡って思うようにいかなかったけど、起きた現象に対して自分が納得する形だったり、起きて良かったと思える日常を過ごしてきた自信はある。いま振り返ればすごく実のあるものだった。ケガして良かったと今は思えてる。それが次に目に見えるもの、結果でお届けできればと思う。充実していました」と語った。 負傷は回復し、現在はダッシュやボールを使った通常メニューをこなしているという。「シーズンが終わるのが他の国より早かったので、続いていれば復帰してた。(リーグの)特性上、シーズンをケガで終わった形だったけど、今でこそ新シーズンへ準備している。間違いなく新シーズンに間に合って、リーグの最初から万全でいける」と見据えた。 柏から18年夏にズウォレ(オランダ)に移籍し、22年夏からハダースフィールドでプレー。海外で6シーズン目を終えた。現時点で次の所属チームは未定だが、「海外でやりたいと声を大きくして言いたい。僕が思ったところでどうなるかは現実問題、(移籍)マーケットがあるので分からないけど、まだ海外でやりたい」と言い切った。 6月の森保ジャパンの活動は選外となったが、9月からは26年W杯アジア最終予選が始まる。「W杯を逃したので、そこへの思いが強いのは当然のことだけど、そこだけにならず、目の前の一つ一つをやっていくことでつながるもの。長期的、中期的なものを持ちつつ、新チームでもう一度地道に積み上げていきたい」と力を込めた。 イベントでは、子供たちとサッカー教室やフラワーアレンジメントなどで交流。サッカーの試合では大人6人と子供たち約30人が熱戦を繰り広げ、「本気でやっても子どもたちのパワーは改めてすごいと思った。もっと準備しておけばよかったと思うくらい元気があった。サッカーを通してパワーをいただけてありがたい」と感謝した。
報知新聞社