腐敗槽に転落した女性を救出 大雨で地盤が緩んだロス一帯
ロサンゼルス、カリフォルニア州、2月9日 (AP) ― 米西海岸カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で2月8日朝、深さ約7.6メートルの使われていない生活廃水の処理装置に転落した女性が、約2時間後に救急隊に救助された。 事故が起きたのはロサンゼルス近郊のフォンタナで、この日午前10時すぎ、サンバーナディーノ郡消防署に、女性が陥没した穴に転落したという通報があった。陥没した穴は、長年使われいなかったこの家の腐敗槽ということが判明した。 この家に住んでいた女性が、腐敗槽の上を歩いた時、コンクリートのフタが崩れ落ち、深さ約7.6メートルの穴に転落した。 腐敗槽に上に滑車台が設置され、消防士が穴の中に降ろされ、正午前女性は無事救助され、最寄りの病院に搬送された。 ロサンゼルス一帯は「大気の川」の影響で、平年の年間平均降雨量360ミリの半分を超える、228.6ミリの雨が5日間で降った。 このため地盤が緩み、ロサンゼルス市内だけでも500戸以上が土砂崩れに見舞われ、少なくとも16戸が居住不可能と判断され、33戸に危険表示が貼られた。 専門家によれば、大雨で土壌は非常に飽和しており、地滑りや陥没の危険は今後も続くという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)