西武、今季早くも5度目サヨナラ負け プロ野球ワーストの延長戦14連敗
◆ソフトバンク2―1西武(27日、みずほペイペイドーム) 帰りのバスへ向かうまでの球場通路。敵地の大歓声が、足取りの重い西武の選手たちの背中にのしかかる。延長10回1死一、三塁から増田が川瀬に浴びた右越えの一打で試合は決着。昨年6月15日の巨人戦から続く延長戦の連敗は「14」に伸び、2リーグ制後ではプロ野球ワーストとなった。 ■工藤公康さんが92歳恩師と寄り添い2ショット【写真】 「何とか粘って1イニングずつね。ピッチャーも何とか1人ずつ抑えていこうと…」。松井監督の口も重い。金子侑の先制ソロを先発の今井が懸命に守りながら、7回に追いつかれた。10回は先頭・周東の飛球が左翼線上に落ちてから、バウンドして三塁側席に入るエンタイトル二塁打。この不運な一打がサヨナラ負けを呼び込んだ。 昨季8度あったサヨナラ負けは今季5度目。15敗のうち、3分の1が「サヨナラ」という手痛い敗戦を積み重ねている。新名称となった本拠地「みずほペイペイドーム」で〝貯金〟を増やしたソフトバンクとは対照的に西武の〝借金〟は膨らんだ。28日の先発は隅田。「思い切ってやってくれれば」と松井監督が期待を寄せる左腕には厳しいマウンドとなる。(西口憲一)
西日本新聞社