【MLB】ファーム組織ランキング発表 オリオールズが6連続で1位に選出 ドジャース8位、エンゼルス30位
日本時間3月9日、MLB公式サイトは2024年シーズン開幕前のファーム組織ランキングを発表した。このランキングは各球団のプロスペクト(若手有望株)について、メジャーリーガーとして長期的な価値、タレントの質と量、投手と野手のバランス、メジャー昇格までの近さ、シーリング(才能の上限)とフロア(才能の下限)などを総合的に評価し、順位が決定されている。オリオールズは2021年シーズン途中のファーム組織ランキングから1位をキープしているが、今回も1位に選出され、これで6連続の1位となった。 ファーム組織ランキングでの順位は、チームの成功と密接に結びついている。MLB公式サイトでは2015年シーズン開幕前からファーム組織ランキングの発表を開始しているが、このランキングで1位に選ばれたチームは必ずと言ってほど成功を収めている。現在のメジャーにおいて「強豪」と呼ばれるチームも1位に選ばれた経験があり、ドジャースは2016年シーズン開幕前に1位、ブレーブスは2017年シーズン開幕前に1位、レイズは2020年シーズン開幕前から2021年シーズン開幕前まで3連続で1位となった。 今回のランキングで1位となったオリオールズは、球界ナンバーワン有望株のジャクソン・ホリデイを筆頭に、プロスペクト・ランキング全体32位までに5人を送り込み、「野手の層が厚すぎる」と言われるほど充実したファーム組織を誇っている。昨季はリーグ最多の101勝を挙げ、9年ぶりの地区優勝と7年ぶりのポストシーズン進出を達成。始まったばかりの黄金期は今後長く続いていきそうだ。 大谷翔平と山本由伸の入団で注目されているドジャースは8位。「ドジャースほど勝利と育成を両立できている球団は他にない」と言われており、ボビー・ミラーやミゲル・バルガス、ジェームス・アウトマンらがプロスペクトを卒業した現在もなお、ファーム組織の層は厚い。突出したスター候補はいないものの、球界屈指の育成力を武器に、今後も優れたタレントを輩出し続けるだろう。 最下位の30位となったのはエンゼルス。昨季のザック・ネトに代表されるように、プロスペクトを早期昇格させる傾向があるため、どうしてもファーム組織の層は薄くなる。現時点でプロスペクト・ランキング全体トップ100に名を連ねているのはノーラン・シャニュエル(95位)だけ。その他の上位有望株はメジャー昇格から遠い位置にいるため、総合的な評価は厳しいものとなった。 2024年シーズン開幕前のファーム組織ランキングは以下の通り。 1 オリオールズ 2 カブス 3 ブリュワーズ 4 パドレス 5 タイガース 6 レイズ 7 レンジャーズ 8 ドジャース 9 パイレーツ 10 レッズ 11 ヤンキース 12 ナショナルズ 13 メッツ 14 レッドソックス 15 ツインズ 16 ダイヤモンドバックス 17 ジャイアンツ 18 マリナーズ 19 ガーディアンズ 20 ホワイトソックス 21 ロッキーズ 22 フィリーズ 23 カージナルス 24 ブルージェイズ 25 アスレチックス 26 ブレーブス 27 アストロズ 28 ロイヤルズ 29 マーリンズ 30 エンゼルス