23歳左腕が完全試合! 九州独立リーグ史上初の快挙 1試合最多タイ16奪三振「生まれた地である武雄市で達成できて嬉しい」
◆ヤマエグループ九州アジアリーグ 佐賀インドネシアドリームズ0―11火の国サラマンダーズ(9日、ひぜしんスタジアム) 昨晩からの雨の影響で試合開始時間が1時間遅くなり、14時からの試合となった佐賀インドネシアドリームズと火の国サラマンダーズの試合が、ひぜしんスタジアムにて行われた。 ■快挙直後に本人喜びの投稿!「人生初 完全試合達成」【写真】 試合は初回から動く。佐賀インドネシア先発のパウロに対し、先頭のアルバレスがライトへの当たりを放つと俊足を生かして三塁へと達しスリーベースヒットで無死3塁に。2番小林は四球を選び、盗塁を決め無死2、3塁のチャンスをつくる。ここで3番大河へのフルカウントからの投球がワイルドピッチとなりアルバレスがホームイン。1点を先制する。さらに無死1.3塁から4番モタの大飛球がセンターへの犠牲フライで1点、なおも1死1塁から大河が二盗、三盗を連続で決めオマールの犠牲フライで1点とこの回計3点を先制する。 火の国は3回にもビッグイニングをつくる。先頭の小林がレフトオーバーのツーベースヒットで出塁すると、1死後に4番モタがレフトのヒットで1.3塁とする。ここで5番のオマールがセンターへのタイムリーヒットで1点、今津の四球で満塁とすると7番の有田がライト線への走者一掃タイムリーツーベースで3点、中川の死球で1.2塁とすると9番山口嶺もレフトへ2点タイムリーツーベースヒットを放ちこの回計6点を奪いリードを9点に広げる。 反撃したい佐賀インドネシアだが火の国の先発松江優作の変幻自在な投球の前にランナーが出せず、5回までに三振を8個奪われてしまう。 火の国は9回にもオマールの今シーズン第5号となるツーランホームランで2点を加える。 8回までランナーを一人も出さないピッチングを見せていた松江は、9回もマウンドに上がり先頭のリズキーに対しフルカウントになるも最後は見逃し三振、続く代打サミーラも見逃し三振、完全試合まであと一つとして対するは代打のハムダニ。初球をハムダニは打つも打球はセカンドゴロとなり、松江は106球16奪三振でリーグ初の完全試合を達成した。 松江は完全試合に加え16奪三振もリーグの1試合最多タイ記録。球速も自己最速の147キロをマークし、外野に飛んだ打球も1球のみと完ぺきな投球を見せた。 本人は「7回にコールドゲームにならなかったため8回くらいから意識し始めた。生まれた地である武雄市にて達成できて嬉しい」と喜んだ。 佐賀インドネシアドリームズはこの試合が公式戦4試合目のチーム。今日は完全試合を達成されてしまったがこれからに期待したい。
西日本新聞社