フィリピン中銀、米FRBより早期に利下げの可能性=総裁
[マニラ 4日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は4日、米連邦準備理事会(FRB)よりも早期に利下げを行う可能性があるとの見解を改めて示した。 インフレ率は年内に2─4%の範囲に落ち着く可能性があるため、中銀は以前ほどタカ派的ではないと述べた。 中銀は早ければ8月にも25ベーシスポイント(bp)の利下げを行い、第4・四半期にはさらに25bp引き下げる可能性があるとしている。 一方総裁は、今後2年で150bpの利下げを行う可能性があるとのレクト財務相の発言については、現在の経済成長見通しを踏まえると積極的過ぎるかもしれないと指摘した。 中銀は為替市場に日々介入しているわけではないが、通貨ペソが圧迫されている時には行動を起こす用意があると述べた。 ペソが間違った方向に動いた場合に介入する可能性があるとし、「ペソがどの方向に向かうべきかというわれわれの見解を示すために介入している」と説明した。 フィリピンペソは1ドル=58ペソを突破し、19カ月ぶり安値を付けた。年初からは対ドルで5.8%下落している。