福島県警ヘリ不時着事故、機長不起訴 地検「過失の認定、困難」
臓器移植用の心臓を搬送していた福島県警ヘリコプター「あづま」が2020年2月、郡山市三穂田町の田んぼに不時着し7人が重軽傷を負った事故で、業務上過失致傷の疑いで書類送検されていた機長の40代男性警察官について、福島地検は3日、嫌疑不十分で不起訴とした。同地検の平野大輔次席検事は「刑法上の過失を認定するのが困難だった」と不起訴の理由を説明した。 男性機長については、郡山署が今年6月、操縦時に過失があり同乗者にけがを負わせたとして、同容疑で福島地検に書類送検していた。 事故は20年2月1日午前8時10分ごろに発生。ヘリは移植用の心臓を東大病院に運ぶため会津若松市から福島空港に向かう途中で、乗っていた警察官や医師らが重軽傷を負った。
福島民友新聞