日本は5得点で初戦快勝[写真]=Getty Images

　パリオリンピック2024のサッカー競技が現地時間24日に開会式に先立ってスタートした。 ＜グループA＞ ■ギニア 1－2 ニュージーランド 　オーバーエイジとしてMFナビ・ケイタやMFアマドゥ・ディアワラらが参戦しているギニアとOFC五輪予選トーナメント（オセアニア）で優勝したニュージーランドが対戦した。ニュージーランドは前半にPKを獲得するもMFマシュー・ガーベットが失敗。ただ、前半のうちにMFガーベットが先制点を決めてリードを奪う。後半にギニアがディアワラのゴールで同点に追いついたが、ニュージーランドFWベン・ウェインが決勝点を決めて、ニュージーランドが初戦をものにした。 ■フランス 3－0 アメリカ 　ティエリ・アンリ監督率いる開催国のフランスは、アメリカに苦戦を強いられたが、61分にオーバーエイジのFWアレクサンドル・ラカゼットが先制点を奪取。69分にはバイエルン加入が決定したMFミカエル・オリーズが追加点を奪い、85分にはロイク・バデがダメ押しの3点目。終わってみれば3－0で快勝した。 ＜グループB＞ ■アルゼンチン 1－2 モロッコ 　初日に最も波乱が起きたのは、2004年のアテネ五輪と2008年の北京五輪で連覇を飾ったアルゼンチンとU－23アフリカネイションズカップで頂点に立ったモロッコの試合だった。モロッコが2点のリードを奪い、アルゼンチンが1点を返して迎えた試合終了間際、MFクリスティアン・メディナがヘディングシュートを決めて土壇場でアルゼンチンが同点に追いついたかと思われた。 　このゴールに対してVARが介入するも、観客がピッチに入り込んだことで試合は一時中断。アルゼンチンのゴール付近には大量のボトルが投げ込まれ、ピッチ上は混乱状態となり、主審は選手をピッチ上から引き上げさせることになった。試合は2時間近く中断した後、無観客の状態で再開したが、ここでVARによってアルゼンチンのゴールがオフサイドと判定されて無効に。モロッコが2－1とリードした状態で、残りの3分間をプレーしたのち、試合が終了。最終的にはモロッコが2－1で勝利した。 ■イラク 2－1 ウクライナ 　アジア予選（AFC U23アジアカップ カタール2024）3位のイラクと欧州予選（U－21欧州選手権2023）ベスト4のウクライナが対戦。前半を0－0で折り返すと、53分にウクライナがセットプレーのこぼれ球をMFヴァレンティン・ルブチンスキーが詰めて先制に成功する。しかし、得点からわずか2分後にイラクのオーバーエイジFWアイメン・フセインがPKを獲得し、これを自ら決めて同点に。さらに75分には途中出場のFWアリ・ジャースィムが決勝点を決めて、イラクが逆転勝利を飾った。 ＜グループC＞ ■ウズベキスタン 1－2 スペイン 　アジア予選（AFC U23アジアカップ カタール2024）2位のウズベキスタンと欧州予選（U－21欧州選手権2023）準優勝（イングランド不出場のため実質1位突破）のスペインが対戦。スペインがMFマルク・プビルの得点で先制するも、前半終了間際にウズベキスタンのオーバーエイジFWエルドル・ショムロドフがPKを決めて同点に追いつく。それでも後半にスペインのオーバーエイジDFセルヒオ・ゴメスが決勝点を決めて、スペインが2－1でウズベキスタンを下した。 ■エジプト 0－0 ドミニカ共和国 　男子サッカーの五輪史上初となる女性審判員、山下良美主審らが初めて笛を吹いた一戦。ドミニカ共和国が13分にハイプレスからペテル・ゴンサレスがボールを奪うと、そのままシュートして、ゴールネットを揺らす。しかし、ボールを奪った場面で山下主審がファウルを取り、得点は認められなかった。その後、エジプトもオーバーエイジMFモハメド・エルネニーが前半終了間際に決定的なシュートを放つなどゴールに迫るも、得点は奪えず。試合はスコアレスドローに終わった。 ＜グループD＞ ■日本 5－0 パラグアイ 　アジア予選（AFC U23アジアカップ カタール2024）で優勝した日本と南米予選（CONMEBOLプレオリンピックトーナメント）で優勝したパラグアイの試合は、19分に日本がMF三戸舜介のゴールで先制に成功すると、23分にはパラグアイMFウィデル・ビエラがMF平河悠に対するファウルで一発レッドを受ける。タックルを受けた平河は32分に途中交代を余儀なくされてしまったが、日本は数的有利を活かして後半に入るとゴールラッシュ。63分には三戸舜介が2点目を決め、69分には山本理仁、81分と87分には藤尾翔太が追加点を決めて、5得点で快勝した。 ■マリ 1－1 イスラエル 　アフリカ予選（U-23アフリカネーションズカップ）3位のマリと欧州予選（UEFA欧州U－21選手権2023）ベスト4のイスラエルが対戦。前半を0－0で折り返すと、56分にマリのDFハミドゥ・ディアロがオウンゴールを許し、イスラエルが先制。ただ、すぐにマリも反撃し、MFティエモコ・ディアラのクロスからFWシェイクナ・ドゥムビアがヘディングで合わせ、同点に追いついた。試合はこのまま1－1で終了し、ドロー決着に終わった。