【JT杯】佐々木大地七段、狙っていた後手の指し手披露も「ビシビシ動かれた」藤井聡太7冠に敗れる
藤井聡太JT杯覇者(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)が3連覇に好スタートを切った。21日に札幌市「札幌コンベンションセンター」で行われた、将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)の2回戦で佐々木大地七段(29)を下し、ベスト4に進出した。 敗れた佐々木は、「後手ならやってみたいと思っていた」という指し手を披露した。角換わりから目まぐるしい攻め合いに持ち込む。注文を付けて藤井に動いてもらいながら逆襲する予定だったが、「ビシビシ動かれた。中~終盤でチャンスがありそうだった。もう少し指しようがあった」と残念がった。 JT杯は初出場。1回戦(7月27日、静岡市)では羽生善治九段(53)を下した。「この日がモチベーションの1つ」と張り切っていたが、昨年の棋聖戦5番勝負と王位戦7番勝負で挑戦を退けられた藤井に、再度阻まれた。