喜劇王・タナケンとの出会い、小夜の恋の行方…朝ドラ『ブギウギ』第16週振りかえり(1月20日)・ワテはワテだす
■小夜とサムの恋の行方、そして訪れる別れ
その後も舞台稽古を続けるスズ子だったが、演技になかなか手応えを感じられずにいた。さらに、タナケンにアドバイスを求めても、相変わらず何も言うことはないと言われてしまう。そんなある日、スズ子の家に、元付き人の小夜が泣きながら訪ねてくる。恋人のサムに捨てられたのだと号泣する小夜の話を聞くと、スズ子はアメリカ兵を探しに家を飛び出していく。 サムのもとに突撃するスズ子だが、間に入った愛助の仲介のおかげで、「捨てられた」というのは小夜の勘違いであることが判明。さらにはサムが小夜にプロポーズをし、アメリカに着いてきてほしいと頼んだことを知る。誤解はとけたものの、小夜を家族のように思うスズ子は、「信用できへんわ」「小夜ちゃん取られるの、悔しい」と、複雑な思いを抱く。2人の結婚に反対していたスズ子だったが、その後改めて小夜の決意とサムの思いに触れ、2人を応援することを決めるのだった。 ■「僕が全部受けてあげるよ」喜劇王の言葉を胸に、いざ本番へ 一方、タナケンとの舞台に悩み続けるスズ子は、作曲家・羽鳥(草彅剛)に相談したところ、「少しくらいならリズムがずれても面白いだろ」というアドバイスからヒントを得る。羽鳥の助言と、小夜の「堂々としててください」という言葉を思い出したスズ子は、思い切って素の自分に近い大阪弁でセリフを口にする。 すると、これまでどれだけスズ子が演技を披露しても相手にすることはなかったタナケンから、「面白いね」と評価される。そして、自分の芝居に対して意見を求めるスズ子に、タナケンは「何をやっても僕が全部受けてあげるよ」と話すのだった。 そして、いよいよ喜劇『舞台よ!踊れ!』の幕が上がる。タナケンの胸を借りて舞台に挑んだスズ子は、自分らしく大阪弁で芝居に挑み、羽鳥善一(草彅剛)の新曲「コペカチータ」も見事に歌い上げる。舞台は大好評で、タナケンとスズ子のコンビは話題となる。小夜との別れを経験し、舞台人としても新しい扉を開いたスズ子だったが、その矢先に大阪から「村山興業」の社長・トミ(小雪)の使いがやってきて・・・。 本作は、戦後「ブギの女王」として一世を風靡した歌手・笠置シヅ子さんをモデルに、歌の才能を開花させて上京したヒロインが、昭和を代表するスター歌手として激動の時代を生き抜いていく物語。土曜日はその週の振りかえり。