北陸放送

群馬県藤岡市の関越自動車道で高速ツアーバスが防音壁に衝突し、石川県内を含む乗客7人の命が失われた事故から29日で12年です。事故現場では29日朝、遺族らが犠牲者の冥福を祈りました。 【写真を見る】バス事故で母亡くした男性が警察の“高速隊員”に 乗客7人死亡の関越道バス事故から12年 2012年4月29日早朝。群馬県藤岡市の関越自動車道で金沢から千葉に向かっていた高速バスが運転手の居眠りが原因で防音壁に衝突。乗客7人が死亡し、38人が重軽傷を負いました。 事故から12年となる29日、午前4時40分の発生時刻に合わせ遺族ら約30人が現場近くで静かに黙とうを捧げました。 母の直美さんを亡くした能登町出身の山瀬俊貴さん。今年は妻と4歳の長女、そして去年生まれたばかりの次女と共にこの場所を訪れました。 事故で母を亡くす 山瀬俊貴さん 「12年経とうが何年経とうが事故によって家族が亡くなるというのはつらいこと。去年の8月にまた子どもが一人増えたのでその報告も兼ねてまた新しい家族が増えたよと伝えた」 山瀬さんは事故をきっかけに群馬県警に就職し、この春からは希望していた高速道路交通警察隊に配属されました。 山瀬俊貴さん 「実際にこの現場を通ることが多々あるが、その際改めて自分が警察官になった理由を思い出させてくれるし、この高速道路 一般道でもそうだが事故が少しでも減るような活動ができればと強く思う」