原爆資料館のリニューアル計画 「加害の歴史」内容充実を求め講演会開催へ【長崎市】
被爆80年に合わせ長崎市がリニューアルする原爆資料館の展示内容について市民に広く考える機会を設けようと市民団体が今月、講演会を開きます。 講演会を開くのは「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」など3団体です。 「長崎市民の会」などは長崎市がリニューアルを進める原爆資料館の展示について、原爆投下に至る歴史として戦時中の植民地支配など日本の加害の側面の展示も充実させるよう求めています。 実際、今の原爆資料館には、「南京大虐殺」と呼ばれる事件など戦時中の日本の加害の歴史も展示されています。 しかし、2024年11月に示された基本設計案によりますと、市は原爆投下までの歴史は写真資料などで説明するという方針を示したに止まっています。 この案を受け、市民団体は、歴史的な展示内容が縮小されるのではと懸念を示しています。 南輝久さん 「基本設計案からは時代の大きな潮流と日本の動きとの関係を示すためには欠かせないはずの第一次世界大戦以前の歴史が除外されている」 平野伸人さん 「両方が納得できるような展示にしなければ、原爆資料館の展示が世界には通じない」 講演会は、今月22日、長崎市民会館でジャーナリストの金平茂紀さんなどを招いて行われる予定です。
テレビ長崎