「不祥事あったので離党したい」当時自民会派の滋賀県議 政務活動費約580万円詐取の罪で在宅起訴
ウソの領収書を提出し政務活動費およそ580万円をだまし取った罪で、大津地検は滋賀県議会議員の男を在宅起訴しました。 詐欺の罪で在宅起訴されたのは、滋賀県議会・無所属の議員で当時、自民党会派に所属していた大野和三郎被告（68）です。
■ウソの領収書や水増し… 約584万円をだましとった罪
起訴状によると大野被告はおととしまでの6年間、議会活動を補助する人に給与を支払ったとするウソの領収書や、議会報告のチラシの発行代金を水増した領収書を収支報告書に添付して議会事務局に提出し、政務活動費およそ584万円をだましとった罪に問われています。 大津地検は大野被告の認否を明らかにしていません。
■大野被告「不祥事があったので離党したい」
自民党滋賀県連によると17日、大野被告から「不祥事があったので離党したい」と離党届が提出され、受理したということです。 大野被告は、豊郷町長を務めたのち、2011年に滋賀県議会議員に初当選し、現在4期目を務めています。
■しっかりした経理処理を 京大・藤井教授
政務活動費は、一度まとまった金額を受け取り、使った分の領収書を提出し、使わなかった金額を返金するという仕組みです。 【京都大学大学院 藤井聡教授】 「いま国政でもすごく大きくなっている問題ですから、こういうことがあってはいけないのは大前提ですから、しっかり処罰していかないといけません。 今回の経理の流れを見ていると、預り金を最初に渡されていて、領収書を出して余った分は返すということですが、ちょっと考えにくい経理のあり方ですよね。 通常は領収書を出して、その分を出してもらう（精算する）というのが一般的なやり方ですから。 事務の省力化などあるのかもしれないですが、お金のことですから、しっかりと事務にも手間をかけて、経理処理してもらいたいと思います」 （関西テレビ「newsランナー」2024年10月18日放送）
関西テレビ
