三行半を突きつけられた元阪神ロハスは「まだ恐い」 今春7戦4発に韓国メディアも期待「日本の投手は克服できなかったが」
やはり水があっているのかもしれない。今季からKBO(韓国プロ野球)リーグの名門KTウィズに復帰した元阪神の助っ人メル・ロハスJr.が好調だ。 【動画】逆方向への圧巻アーチ! 元阪神ロハスJr.の貫録弾 入団時に「韓国の二冠王だ」と大きな期待を背負った阪神時代は熱心な虎党を裏切った感が否めなかった。2021年に入団したロハスJr.は、後に本人が「悪い状態を引きずった」と認めたように新型コロナウイルスの蔓延で合流が遅れた影響があったとはいえ、NPBでの2年間で通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と良いところはなく……。目立った結果を残せぬまま自由契約となった。 阪神退団後はメキシカンリーグの計3球団プレー。再起の可能性を模索していた34歳は、「バットスピードと身体の動きはまだいける」(ナ・ドヒョンGM談)と判断した古巣KTウィズからの熱心な誘いを受けて復帰を決意していた。 そんな日本で三行半を突きつけられた元助っ人は、今、水得た魚のように打ち始めている。2020年にKBO(韓国プロ野球)リーグで打率.349、47本塁打、135打点、OPS1.097というハイアベレージを残した実績を持つ強打者は、現地時間3月16日までのオープン戦出場7試合で4本塁打と存在感を発揮。さらに記録した全6本のヒットが長打とパワーヒッターぶりもアピールしている。 かつてのリーグMVP(20年)の実力を発揮するロハスJr.には、韓国メディアも大きな期待を寄せている。スポーツメディア『OSEN』は「日本では失敗したが、4年ぶりに帰ってきたMVPはまだまだ恐い」と強調。「1軍での生き残りを懸けた内部競争による心理的な影響もあったが、阪神でのロハスは水準の高い日本の投手を克服できなかったが、そもそも日韓のリーグのレベル差は明らかに存在する」としたうえで、母国リーグでの再起に予想した。 「ロハスは、まだ34歳と年齢もそれほど高くない。彼は大きな期待を背負っていた日本では失敗したが、そうした経験をふまえて、4年前のMVP時代のような活躍を再現できるだろう」 韓国ですこぶる好調なロハスJr.。この調子が続けば、阪神退団時にSNSなどで批判を展開したファンをぎゃふんと言わせられるかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]