工事現場の安全対策徹底を 岡山労働局、全国週間前にパトロール
労働現場の安全意識の強化を図る全国安全週間(7月1~7日)を前に、岡山労働局は20日、岡山市北区大供の同市新庁舎建設工事現場で安全パトロールを実施した。 労働局の森実久美子局長と同市の中原貴美総務局長、岡山労基署員ら計約20人が2026年度中の使用開始に向けて建設中の現場を訪問した。 責任者から工事概要の説明を受けた後、大型クレーンで鉄骨を組み立てている現場などを視察。作業員の転落防止措置を取っているかや、霧状の水を噴射するミスト装置の配備など熱中症対策が十分かを確認した。 森実局長は「現場で一丸となって安全対策を徹底してほしい」と話した。 労働局によると、今年の5月末時点での労働災害による死者は前年同期と同じ4人。3月にはJR岡山駅前の再開発エリアにある高層マンション建設工事現場(岡山市北区駅前町)で作業用の足場などが崩れ、1人が亡くなった。休業4日以上の死傷災害は762件(前年同期比21件増)で、建設業では「墜落・転落」が38件と前年同期を13件上回っている。