「ちいさなおじさん」人形と水彩のコラボ 仙台
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仙台在住の人形作家と画家がコラボする「藤村みゆき×古山拓二人展・ちいさなおじさんのスケッチブック」が仙台市青葉区立町のギャラリー「アルティオ」で開かれています。2月26日まで。
藤村さんは10年ほど前から活動を始め、2014年から「ちいさなおじさん」(ちびぐるみ)シリーズを手掛けています。ちびぐるみは高さが15センチから20センチほど。メキシコ、スペイン、イギリス、アメリカなど20カ国にモデルを求めたそうです。手に乗るサイズの「おじさん」ながら、職業意識を体いっぱいに発揮しているようです。どこかユーモラスで、生活感さえ漂います。 水彩画は、藤村さんの作品から受ける連想を大事にしながら一点一点かきあげました。「アメリカ空軍のおじさん」には「ジープ」、「タンザニアのおじさん」には「コーヒー豆」、「ノルウェーのおじさん」には「バイキング物語」……。水彩独特の淡い色調と「おじさん」の「コテコテ」(藤村さん)ぶりが対照的で、この種の展示会には珍しく、笑いの多い空間となっています。 古山さんは「藤村さんの作品には、仕事に対するおじさんのプライドが感じられます。イメージのストッパーをすべて取り払われ、連想遊びのように楽しくかきました」と話しています。 佐藤和文(メディアプロジェクト仙台)