<春に挑む・’21福大大濠>選手紹介/2 /福岡
◇毎日2時間の素振り 吉田颯二塁手=1年 三塁手として入学するが昨年6月に八木啓伸監督から「セカンドをやってみないか」と声をかけられ二塁手に。変更当初は戸惑ったが藤山晶広コーチにバント処理やベースカバーを一から学び「サードより動きは多くやりがいを感じる」と語る。昨秋は1番打者で出場したが全11試合で打率は1割9分4厘。「初球の見逃しが多かった」と反省。冬季は自主練で毎日2時間バットを振った。「センバツでは初球から長打を狙う」と活躍を誓う。 ◇パワー不足肉体改造 友納周哉三塁手=1年 福大大濠を昨年卒業した兄和瞭(かずあき)さんを追いかけ入学。昨年8月に八木啓伸監督に声をかけられ投手から三塁手に。「迷いもあったが頂いたチャンスを生かす」と練習に励む。身長168センチと小柄だが九州地区大会までの打率は4割4分4厘とチーム上位。「パワー不足」と振り返り、冬季は肉体改造に力を入れる。母親のおにぎりを毎日6個持参して食べ、練習後は自宅にあるダンベルで自主練。「甲子園で活躍するためにしっかり準備する」 ◇下半身強化強打に磨き 山下恭吾遊撃手=1年 兄の影響で野球を始める。中学時代は久留米ベースボールクラブに所属し、2019年には15歳以下の日本代表に選抜され軟式野球のアジア大会で遊撃手として優勝に貢献した実力者。17年にセンバツで8強になった三浦銀二選手の試合を見て入学した。九州地区大会では調子が上がらず、決勝では「どうせ打てないなら」とフルスイングした打席で先制本塁打を放った。「センバツで再び打つ」。その思いを胸に下半身のウエートに励む。 〔福岡都市圏版〕