欧米で新種牡馬の産駒が好発進!イントゥミスチーフ後継の期待がかかるオーセンティックと父系魅力のピナトゥボ
【TPC秋山響の海外競馬解析】欧米でもすでに2歳戦がスタート。注目度が高いのはやはり今年産駒がデビューを迎える新種牡馬だ。 米国で要注目なのはオーセンティック(スペンドスリフトファーム供用)。 GⅠケンタッキーダービーやGⅠ・BCクラシックを制し、2020年の米年度代表馬にも輝いた同馬は同期の北米供用種牡馬ではトップとなる7万5000ドル(当時約800万円)の交配料で種牡馬入り。ここ5年連続の北米首位種牡馬であるイントゥミスチーフの後継種牡馬としての期待が大きい。産駒はGⅠサンタアニタHを制したニューゲートの半妹にあたるアディーラが5月31日に米チャーチルダウンズ競馬場で行われたダート5・5ハロン戦を3馬身3/4差で制して初勝利を挙げている。 一方、欧州でトップの交配料(3万5000ポンド=当時約510万円)で種牡馬入りしたのは英国のピナトゥボ(ダルハムホールスタッド供用)。 同馬は2歳時をGⅠデューハーストSとGⅠ愛ナショナルS(ともに芝7ハロン)を含む6戦6勝で終えた19年の欧州最優秀2歳牡馬。2歳馬としてはあのフランケルをも超えて、今世紀最高のレーティングとなる128の評価を受けた競走成績(3歳時にも芝1400メートルのGⅠジャンプラ賞を制覇)も最上級だが、父が先日〝父子3代仏ダービー制覇〟を成し遂げたシャマーダル(シャマーダル→ロペデヴェガ→ルックデヴェガ)という父系も大きな魅力。産駒は5月16日にアンディサイト(牡)が英国・ヨーク競馬場の芝6ハロン戦で初勝利を収めている。
東スポ競馬編集部